
女性の一般検査
(1) 内診・超音波検査・血圧測定
初診時の検査です。
子宮・卵巣の状態 (子宮筋腫・卵巣嚢腫の有無など)
を診断します。
(2) 血液検査1 (自費)
貧血・肝機能・腎機能・脂質・血糖など
甲状腺関連ホルモン (甲状腺刺激ホルモン・遊離サイロキシン)
子宮内膜症関連 (CA125)
クラミジア抗体
抗精子抗体
体のどこかに異常があると、そのために妊娠しにくくなることがあります。
この検査は自分では気付いていない体の異常がないか、
自覚症状のない初期の子宮内膜症がないかなどを調べるものです。
※2回目以降のできるだけ早い時期に行いますが、月経
(生理) 中はできません。
また、必ず卵管検査( (7)造影) の前に受けて下さい。
この検査は健康診断 (人間ドック) としての意味をもったものですので、保険が適応とならず自費となります。
また抗精子抗体は特殊な検査で保険適応がありません。
※ 貧血・肝腎機能・脂質・血糖などは健康診断の際に必ず行われる一般的な血液検査です。
腎臓病・糖尿病などでは妊娠によりその病気が悪化することがあります。
また妊娠した場合、妊娠中毒症などの妊娠中の異常が起こりやすく、胎児の発育が障害されることがあります。
肥満・肝機能障害・高脂血症などがあると卵巣機能が悪くなり妊娠しにくくなります。肥満の方はまず減量して下さい。
※ 甲状腺の機能に異常があると卵巣機能が低下し、妊娠しにくくなったり流産しやすくなります。
女性の5%位に症状の全くない軽度の甲状腺機能異常があるといわれており、そのスクリーニング検査として
血液中の甲状腺刺激ホルモンと遊離サイロキシンを測定します。
なお子宮卵管造影で使用する造影剤 (ヨード)
は甲状腺機能に影響を与えるため、
必ず子宮卵管造影の前にこの検査を行わなければなりません。
※ クラミジアはウイルスに似た病原微生物です。
これが子宮や卵管に感染すると、妊娠しにくくなったり子宮外妊娠の原因になります。
感染中に卵管の検査 (通気・子宮卵管造影)
を行うと感染が増悪することがありますので、必ず卵管検査の前に行って下さい。
もしもクラミジアに感染している場合には、御夫婦で薬を服用していただきます。
※ 子宮内膜症は、一般的には30歳頃より出現し、進行すると生理痛が強くなり、
卵管や卵巣などが癒着して妊娠しにくくなります。
また子宮内膜症は、初期の段階でも様々な理由により妊娠成立を妨げるといわれています。
CA125は子宮内膜症がある程度進行すると血中に増加する物質です。月経
(生理) 中に検査すると、
内膜症がなくとも異常値になります。
従って、この検査は月経中にはできません。
※ ヒトはウイルスなどの異物が体内に侵入すると、その働きを抑える抗体を作ります。
男性の精子を異物として認識し、精子に対する抗体を作る女性が稀にあります。
この抗体は頚管粘液・卵管液・卵胞液に出現し、精子の子宮・卵管への侵入や受精が障害されます。